重い家具やベッドの脚で畳にくっきり跡が付くと、見た目も気になるし修復が不安になりますよね。
放置すると畳表の繊維が潰れて元に戻りにくくなるので、早めの対策が重要です。
この記事ではカインズで買えるフェルトシールやコルクマット、EVAクッションなどの実用アイテムと、採寸や設置の手順、手軽なDIY法、既に凹んだ畳への即効対処法までを分かりやすく解説します。
厚みや耐圧、通気性といった選び方チェックリストや購入後の実行リストも用意しています。
すぐに試せる裏ワザも含め、畳を長持ちさせる具体策を知りたい方はそのまま本文をお読みください。
カインズで買える畳の凹み防止グッズ

畳を長持ちさせるには、適切な凹み防止グッズ選びが重要です。
ここではカインズで手に入る代表的なアイテムを用途別にわかりやすく紹介します。
フェルトシール
椅子や家具の脚に貼るタイプのフェルトシールは、手軽さが最大の魅力です。
厚みやサイズ展開が豊富で、細かい調整がしやすい点も便利です。
粘着タイプは貼り直しが効くものと使い捨てのものがあるため、使用場所に合わせて選ぶと良いです。
掃除の際にほこりがつきやすい点には注意が必要です。
コルクマット
コルクは通気性とクッション性に優れ、畳の保護に向いています。
敷き詰めることで畳全体の凹みを予防できるため、子ども部屋や動かない家具下にもおすすめです。
長所 | 短所 |
---|---|
断熱性 | 水に弱い |
クッション性 | 摩耗しやすい |
天然素材 | 色あせ |
水回りや湿気の多い場所では、防水シートと併用するのがおすすめです。
ジョイントマット
ジョイントマットはパズルのように組み合わせられるため、設置や撤去が簡単です。
厚めのタイプを選べば凹みをかなり緩和できますし、部屋全体の保護にも役立ちます。
端の処理や段差が気になる場合は、縁辺パーツやカットで調整してください。
防振マット
防振マットは振動や衝撃を吸収する設計で、洗濯機や大型家具下に適しています。
素材はゴム系や合成素材が多く、耐久性と防水性を兼ね備えた製品もあります。
機器の設置用には厚みと耐荷重を確認して選ぶと安心です。
EVAクッション
EVA素材のクッションは軽量で衝撃吸収性が高く、コストパフォーマンスに優れます。
- 衝撃吸収
- 軽量で扱いやすい
- カットしやすい
- 防水性あり
ジョイントタイプのEVAなら床にフィットしやすく、子どもの遊び場にも向きます。
ただし、長時間の重圧でへたりやすい点を念頭に置いてください。
ベッド脚アジャスター
ベッドや家具の脚に取り付けるアジャスターは、接地面積を広げて圧力を分散します。
高さ調整機能付きなら畳の凹みを防ぎつつ水平も保てますし、取り付けは比較的簡単です。
材質やネジの種類によって耐久性が変わるため、重さに合ったものを選びましょう。
滑り止めシート
滑り止めシートは家具のずれを防ぎ、畳に同じ箇所の圧力がかかり続けるのを抑えます。
両面タイプや片面粘着タイプなど用途に合わせた製品が揃っています。
通気性や粘着力の確認を怠ると畳表面に痕が残る場合があるので、目立たない場所で試してから使用してください。
設置前の下準備と採寸手順

畳の上に防止グッズを設置する前は、下準備と正確な採寸が何より重要です。
ちょっとした手間で後悔を避けられますので、順を追って確認していきましょう。
畳の状態確認
まずは畳表の傷み具合を目視で確認してください。
縁のほつれや表面の変色、カビの有無をチェックします。
踏んだときに沈みが大きい場所や、表面がふわっとする箇所は要注意です。
畳床のへたりが疑われる場合は、畳屋さんに相談するタイミングになります。
写真をスマホで撮っておくと、あとで状態比較が簡単になります。
設置箇所の採寸
設置する家具やグッズに合わせて、正確に採寸することが重要です。
まずは配置予定の範囲をマーキングして、採寸の基準を決めてください。
- 幅
- 奥行
- 床から脚先までの高さ
- 脚間の距離
- 周囲の余裕
メジャーは定規より長さの誤差が出にくいのでおすすめします。
家具の脚形状が丸や細い場合は、脚先の実測値を必ず取ってください。
採寸した数値はメモと写真で保存しておくと、カインズの商品選びがスムーズになります。
荷重想定
想定荷重を出すことで、必要な厚みや耐圧性能が見えてきます。
家具のカタログ値が分かればそれを基準にしてください。
家具 | 目安重量 | 対策目安 |
---|---|---|
ダブルベッド | 30 80kg | 複数支持点 敷板併用 |
ソファ | 20 70kg | 脚カバー クッション |
デスクチェア | 5 15kg | フェルトシール |
表を参照して、お使いの家具の行に近い項目を参考にしてください。
人が乗る家具は一時的な叩きつけ荷重も想定して、余裕を持った対策をしましょう。
隙間確保計画
畳とグッズの間に通気スペースを確保すると、湿気対策になります。
敷板やすのこを併用すると、荷重を分散させつつ空気の通り道を作れます。
周囲に5センチ程度の余裕を持たせると、畳の伸縮や掃除がしやすくなります。
密着させすぎるとカビや変色の原因になりますので、完全密閉は避けてください。
設置後は数日間こまめに状態を確認して、必要があれば位置調整を行ってください。
カインズ商品の選び方のチェック項目

畳の凹みを防ぐために最適な商品を選ぶには、複数の観点から比較することが重要です。
ここではカインズで手に入る代表的な素材ごとに、チェックすべきポイントを分かりやすく解説します。
厚み
厚みは凹み防止の基本です。
薄いフェルトシールは椅子の脚跡や軽い荷重に有効ですが、重い家具には限界がありますので注意してください。
目安として、軽い家具なら2〜5mm程度、中程度の家具なら5〜10mm、重い家具やベッド脚には10mm以上を検討すると良いでしょう。
ただし、厚みが増すと見た目や段差感が出る場合がありますから、使う場所の用途と見た目のバランスも考慮してください。
耐圧性能
耐圧性能は素材ごとに大きく異なりますので、搬入する家具の脚荷重を想定して選ぶことが大切です。
表に素材別の耐圧の目安をまとめましたので、選定の参考にしてください。
素材 | 耐圧の目安 |
---|---|
フェルト | 軽量家具向け 5kg程度 |
コルク | 中重量家具向け 10kg程度 |
EVA | 中重量から重量家具向け 15kg程度 |
防振マット | 重量家具向け 20kg以上 |
通気性
畳は湿気を含みやすいため、通気性の低い素材を長期間敷くとカビや変色の原因になります。
通気性のあるコルクや厚手のすのこを併用する選択肢が有効です。
通気性が低いEVAや防水シートを使う場合は、定期的に剥がして畳表を乾かす習慣をつけてください。
滑り止め性能
滑り止め性能は安全性と機能性に直結しますから、必ずチェックしてください。
椅子やテーブルのように動きがある家具には、裏面にラバー加工や凹凸パターンがある商品を選ぶと安心です。
購入後は実際に押してみてズレやすさを確認し、必要なら滑り止めシートや両面テープを併用してください。
サイズ展開
畳の幅や家具の脚位置に合わせて、最適なサイズを選ぶことが使い勝手を左右します。
カインズではカット可能なロールや既製サイズの商品が揃っていますので、用途に合わせて選んでください。
- 30×30cm
- 45×45cm
- 60×90cm
- ロール販売 幅90cm 長さ指定可
小さなパーツで隙間を埋めるのか、一枚で大きく覆うのかを想定してサイズを決めると失敗が少ないです。
防水性
飲み物や掃除の際の水濡れを考えると、防水性は重要な検討項目です。
防水加工のあるマットは畳を水分から守りますが、通気性とのトレードオフになりやすい点に注意してください。
防水が必要な場所では、下に薄手の通気シートを敷くなどして湿気対策を併用することをおすすめします。
カインズ素材を使ったDIY凹み防止法

カインズで手に入る素材を組み合わせれば、畳の凹みを簡単に予防できます。
ここでは実践しやすい工法を具体的に解説します。
初めての方でも作業しやすい方法を中心に紹介します。
フェルト貼付け
椅子やテーブルの脚底にフェルトシールを貼ると、局所的な圧力を和らげられます。
まず畳と脚底を乾いた布で拭き、ホコリや油分を取り除いてください。
次に、フェルトを脚の形に合わせて余裕をもってカットします。
両面テープ付きのタイプならそのまま貼るだけで固定できますし、足裏専用の接着剤を使うとより頑丈になります。
半年ごとに貼り替えのチェックをして、摩耗や剥がれがあれば交換を推奨します。
コルク部分敷設
コルクマットは弾力があり、畳の凹みを広い範囲で分散します。
使用前にマットの厚みと、家具の脚形状を確認してください。
コルクは天然素材なので、畳との間に湿気がこもらないよう通気を意識して敷設することが大切です。
薄手のシートタイプは家具の脚下だけに、厚手のタイルタイプは部屋全体に敷くと効果的です。
EVA重ね敷き
EVAフォームは衝撃吸収性に優れ、重ね敷きで耐圧性を調整できます。
薄いタイプを複数重ねるか、厚みのある1枚を使うかで感触を変えられます。
- 薄×2枚敷き 軟らかめの衝撃吸収
- 薄+中厚一枚 組合せで反発と吸収のバランス調整
- 中厚一枚 集中荷重向けのしっかりタイプ
重ねた場合はズレ防止に両面テープや滑り止めシートを併用してください。
EVAは水に強く掃除もしやすいので、子どもやペットのいる家庭にも向いています。
すのこ併用
すのこを敷いて高さと通気を確保し、畳への直接荷重を分散できます。
ホームセンターで販売される細目のすのこを使うと設置が簡単です。
脚の下に小さなゴムやフェルトを挟んで滑りと傷防止を両立させてください。
脚部アジャスター取付
家具の脚に取り付けるアジャスターは高さ調整と荷重分散に有効です。
回転式やスライド式など種類があるので、家具の脚形状に合ったタイプを選んでください。
取付け後は水平を確認し、ガタつきがないか微調整を行ってください。
タイプ | 対応脚形状 | 主な特徴 |
---|---|---|
ネジ式 | 丸脚 角脚 |
高さ調整可能 耐久性高 |
はめ込み式 | 突き出し脚 細身脚 |
施工簡単 安価 |
粘着ベース式 | 平底脚 広底脚 |
跡が残りにくい 取外し容易 |
テーブルやソファなど重い家具に使う場合は、耐荷重表示を必ず確認してください。
取り付けは力が必要な作業もあるので、安全に注意して作業を行ってください。
既に凹んだ畳への即効対処法

畳に凹みができてしまったときは、交換を検討する前にできるだけ早く対処することで回復する場合が多いです。
ここでは手軽に試せる4つの方法を、注意点とともにわかりやすくご紹介します。
スチーム処置
スチームを使って畳表の繊維を柔らかくし、元の高さに近づける方法です。
熱と水分で繊維が膨らみやすくなるため、短時間で効果が出ることがあります。
ただし、過度の水分や高温は畳内部の芯材を傷めるおそれがあるので、加減が重要です。
器具 | 効果 |
---|---|
アイロン(スチーム) | 畳表の繊維を膨らませる |
衣類スチーマー | 局所のしわを戻す |
蒸しタオル | やわらかくして戻しやすくする |
使い方の基本は、当て布を畳の上に置き、その上から短時間だけスチームを当てることです。
放置せずに少しずつ様子を確認しながら行ってください。
重しと時間置き
スチーム後や軽い凹みには、平らな板で圧力を分散させたうえで重しを置くと効果的です。
重しは均一に力がかかるように置き、数日から数週間程度ゆっくり時間をかけて戻すのがポイントです。
凹みが深い場合は無理に強い力をかけると畳を痛めるので、時間をかける方法を優先してください。
- 重ねた本
- 米袋
- 砂袋
- 平らな木板
重しを直接畳にのせると跡がつくことがあるため、必ず板などで面を広げてから重しを置いてください。
乾燥と換気促進
凹みの原因が湿気にある場合は、まず室内の湿度を下げることが重要です。
除湿機やエアコンの除湿運転を活用し、扇風機で風を当てて乾燥を促進してください。
直射日光は畳表を色あせさせるため、窓を開けて換気する方法を優先することをおすすめします。
吸湿性の高いシートや乾燥剤を畳の近くに置くと、長時間の湿気対策に役立ちます。
当て布アイロン
当て布アイロンは、布を介して低温で熱を加えることで凹みを戻す方法です。
まず薄手の当て布を用意し、凹んだ部分の周囲から短時間ずつ温めてください。
強く押し付けたり長時間加熱したりすると焦げや縮みを起こす可能性があるため、様子を見ながら行ってください。
処置後は十分に乾燥させ、状態が改善しない場合や畳材が変色したときは専門業者に相談してください。
カインズ購入から設置までの実行チェックリスト

カインズで選んだ凹み防止グッズを無駄なく使うための実行チェックリストです。
買い物前の採寸から搬入、設置後の確認まで、順を追って確実に進めましょう。
- 採寸サイズ確認
- 耐圧と厚みのチェック
- 必要枚数の算出
- 在庫・持ち帰り方法の確認
- 設置箇所の清掃
- 下地材の仮置きと位置合わせ
- 固定・滑り止めの施工
- 最終確認と使用開始
このリストを元に準備と手順を整理すれば、畳の凹みを防ぎつつ快適に使い始められます。