本間の畳サイズで迷っていませんか?
地域ごとの規格や間取りによって寸法が違い、購入や敷き替えで失敗しやすいのが現状です。
この記事では本間の寸法を1畳・4.5畳・6畳・8畳ごとにわかりやすく解説し、置き畳や畳表のサイズも網羅します。
さらに地域別規格の違いや間取り別の配置例、採寸と施工時の注意点までチェックリストで紹介します。
寸法表と採寸手順を押さえれば無駄なく正確に選べるようになりますので、続きで具体的な数値と図を確認してください。
最後に購入前の最終チェックポイントもまとめているので実務にすぐ使えます。
本間畳のサイズ

本間畳は地域ごとの畳規格の中でも広めの寸法を持ち、ゆったりとした空間をつくることができます。
ここでは本間サイズの1畳から8畳までの代表的な寸法を、実務で使える数値とともにご紹介します。
1畳寸法
本間(京間)における1畳の標準寸法は1910×955ミリです。
面積に換算すると約1.824平方メートルで、ゆとりのある設計が可能です。
畳の厚みや縁の処理で仕上がり寸法が多少変わることがありますので、最終的な採寸は施工前に行ってください。
4.5畳寸法
本間の4.5畳は面積で表すと約8.21平方メートルになります。
一般的な配置での外形寸法は2865×2865ミリの正方形になることが多いです。
畳数 | 寸法mm | 概算面積m2 |
---|---|---|
1畳 | 1910×955 | 1.824 |
4.5畳 | 2865×2865 | 8.208 |
6畳 | 3820×2865 | 10.944 |
8畳 | 3820×3820 | 14.592 |
表は代表的な外形寸法をまとめたもので、実際の間取りや畳の並べ方で変化します。
襖や出入口の位置によっては、一部の畳を加工して納める必要が出てくる点にご注意ください。
6畳寸法
本間の6畳は、一般的に畳を2列×3列で並べて外形寸法3820×2865ミリになります。
面積は約10.94平方メートルで、和室としてはゆとりのある広さです。
家具の配置や床の段差がある場合は、畳の位置決めと高さ調整を事前に検討してください。
8畳寸法
本間での8畳は2列×4列の配置が多く、外形寸法は3820×3820ミリになります。
面積は約14.59平方メートルで、居間や客間として使いやすい広さです。
窓や出入口との兼ね合いで、畳の向きや縁の向きを変えると動線が改善することがあります。
畳表寸法
畳表は畳の表面を覆う素材で、ロール状で流通する寸法が主流です。
一般的な畳表の有効幅は約880ミリから920ミリの範囲に収まることが多いです。
畳を仕立てるときは、畳表の幅と畳芯の寸法を合わせて裁断する必要がありますので、業者と事前に確認してください。
置き畳寸法
最近人気の置き畳はフローリングの上に置いて使うタイプで、規格サイズが複数あります。
設置場所や用途に合わせて選べるように、代表的なサイズを挙げます。
- 82cm角
- 88cm角
- 90cm角
- 176×88cm 半畳タイプ
- 60cm角 タイルタイプ
置き畳は端部の処理やズレ防止の仕様がメーカーごとに異なりますので、購入前に確認されると安心です。
地域別畳規格

畳の寸法は地域ごとに異なり、住まいの間取りや使い勝手に影響します。
新築や張替えの際は、地域規格を把握しておくと実際の採寸や発注がスムーズになります。
本間
本間は伝統的に広めの寸法を指し、落ち着いた和室をつくるのに向いています。
規格 | 寸法mm |
---|---|
本間 | 1910×955 |
中京間 | 1820×910 |
江戸間 | 1760×880 |
団地間 | 1700×850 |
表は各規格の代表的な寸法を簡潔に示しています。
本間は余裕ある広さを感じさせ、古民家や格式ある和室に採用されることが多いです。
江戸間
江戸間は関東圏で広く使われる規格で、一般的にやや小さめです。
限られたスペースを有効に使えるため、住宅密集地やリフォームでも選ばれます。
寸法が小さいぶん、畳枚数で表される間取りの印象が変わる点に気を付けてください。
京間
京間は歴史的に京都を中心に使われた大きめの規格です。
本間と同様に、広さやゆとりを重視する和室に合います。
古い家屋や伝統建築を残しながら生活する場合は、京間の寸法感を確認すると安心です。
中京間
中京間は本間と江戸間の中間に位置するバランスの良いサイズです。
- バランスの良い中間サイズ
- 主に中部地方で採用
- リフォームで使いやすい
中京間は地域によって馴染みがあり、6畳や8畳といった間取りで違和感が出にくい点が利点です。
団地間
団地間は公団住宅やマンションの規格に合わせた小さめサイズです。
省スペース設計の住宅に採用され、価格や材料の面でもメリットがあります。
既存の畳を交換する際は、下地やふすまなど周辺寸法との兼ね合いを必ず確認してください。
間取り別の畳配置例

ここでは代表的な間取りごとに、畳の配置パターンと実用的なレイアウト例を紹介します。
家具配置や動線を意識した具体例を示しますので、畳替えや新築時の参考にしてください。
4.5畳配置例
4.5畳は半畳が中心になるため、配置によって部屋の印象が大きく変わります。
来客用の座敷や子供部屋、寝室として使う場合が多く、家具は軽めにまとめると広く見えます。
入口や押入れの位置によって畳の目地方向を変えると、動線がすっきりします。
典型的な配置パターンと実用例は次の通りです。
- 布団1組と小さな箪笥
- ローテーブルと座椅子2脚
- 子供の遊びスペースと収納
- リビング的な座スペースとテレビ台
家具を置く場合は、畳の継ぎ目に重い家具の脚をかけないように配置すると長持ちします。
6畳配置例
6畳は日本の典型的な居室サイズで、レイアウトのバリエーションが豊富です。
和室としての利用はもちろん、洋家具を一部取り入れたミックススタイルも人気があります。
配置パターン | 特徴 |
---|---|
一列型 | 入口を広く使える |
中央開放型 | 集まれる空間になる |
対角アクセント型 | 視覚的に広がりを出す |
テーブルを置く場合は、畳目に対して平行に揃えると落ち着いた印象になります。
寝室にする際は布団の出し入れ動線を確保し、押入れの開閉に干渉しない位置を選んでください。
8畳配置例
8畳はリビングや広めの寝室に向く広さで、家具を多めに置くことができます。
L字型に家具を配置してゾーニングすると、くつろぎスペースと作業スペースを分けられます。
床の間や出窓がある場合は、そこをアクセントにして畳の向きを調整すると美しく見えます。
来客をもてなす場として使うなら、座卓を中心にして座る位置を意識すると動線が良くなります。
畳の向きや縁の色は、家具の色味と合わせると統一感が生まれます。
広い部屋ほど日当たりや風通しを考慮して、畳の素材や厚みを選ぶことをおすすめします。
採寸と施工での注意点

畳は寸法の誤差が仕上がりに直結しますので、採寸と施工は慎重に行う必要があります。
ここでは現場でよくある注意点と、プロが実践しているチェック項目をわかりやすくまとめます。
採寸手順
まずは部屋の形状と出入口の位置を確認してください。
天井までの高さは必要ないですが、床面の傾きや段差は必ず測ります。
メジャーは最低でも2人で扱い、対角線も測って歪みをチェックしてください。
- 部屋の長辺と短辺の実測値
- 対角線の長さ
- 出入口や柱の位置
- 段差の高さ
- 既存畳の厚みと状態
測定値はミリ単位で記録し、写真も残しておくと後で確認が楽になります。
特殊な出隅や袖壁がある場合は、型紙を取ると採寸ミスを減らせます。
床下地確認
畳の下地状態は耐久性と仕上がりに大きく影響します。
フローリングや合板の反り、腐食の有無を事前に確認してください。
チェック項目 | 確認ポイント |
---|---|
下地の平滑性 | 凹凸の有無 |
床材の強度 | 軋みの有無 |
湿気の状態 | カビの発生有無 |
配管や配線 | 干渉の有無 |
下地が不安定な場合は、補強や張替えを提案いたします。
特に築年数が経過した建物では、湿気対策を先に行うことをおすすめします。
畳縁位置確認
畳縁の見切り位置は見た目の印象を左右しますので、事前に確認してください。
部屋の中心や入り口側に縁が偏らないように配置をシミュレーションします。
家具の設置予定がある場合は、その位置も合わせて確認してください。
ヘリの向きや柄合わせは、部屋全体のバランスを見て決めると落ち着いた仕上がりになります。
隙間処理
畳と壁の間や畳同士の隙間は、季節による収縮膨張を考慮して処理します。
目安としては小さな隙間を残し、無理に押し込まないことが基本です。
大きな隙間がある場合は、継ぎ材や紙を挟んで調整し、必要に応じて専用の充填材を使います。
隙間処理は通気も考慮して行ってください、湿気がこもるとカビの原因になります。
施工後は再度隙間を確認して、取り切れなかった段差や浮きを補修して仕上げます。
購入前の最終チェックポイント

最後に確認しておきたいポイントをわかりやすくまとめました。
寸法、採寸ミス、縁の向き、搬入経路、床下地の状態などを必ずチェックしてください。
小さな見落としが施工後のトラブルに繋がります。
下は簡単なチェックリストです。
- 部屋の実測寸法と畳サイズの確認
- 畳表と縁の素材選定
- 隙間や段差のチェック
- 搬入経路とドア寸法確認
- 床下地の状態確認
- 施工日と在宅確認